​出し続けるお茶

​出し続けるお茶

​浦添市に、ビンコウHDさんという貿易総合商社があります。

福建省出身の方(ほう)さんという方がオーナーです。

ある日、石材取引の商談のため、初めて会社を訪ねたときのこと。

応接室に通されました。そこには、ソファセットや会議テーブルではなく、茶盤と言われる中国茶を振舞うための紫檀のテーブルと椅子がありました。

オーナーの方社長が奥の席にこちらを向いて腰かけておられ、にこやかに「まあ、お茶をどうぞ」とおっしゃり、私に椅子を勧め、正式な茶器を用いて、熱い中国茶を淹れてくださいました。

一般の会社では、来客のお茶を出すのはスタッフが多いと思っていたので、オーナーが自ら、目の前でお茶を淹れてもてなしてくださることに心底びっくりしました。

中国では、このテーブルと場のことを「知恵の泉」というそうで、ここで、普通の会話はもとより、商談から密談から、社内ミーティングも行われるそうです。

頂いたお茶葉は、福建省の高山で栽培されて発酵、乾燥して作られた「岩茶」(がんちゃ)という名前でした。香りが高くて茶器に鼻をうずめて深呼吸したいほとでした。

中国茶の茶器は、日本酒の盃くらいの大きさですが、淹れていただいたお茶を飲み干したら、次から次へとわんこそばのように、どんどんおかわりを注いでくださいます。

最初は緊張してその場に臨んだ私でしたが、気づくと、方会長の柔和なお人柄とお茶の香りによって、すっかりリラックスして、商談もスムーズに進みました。

そして、「その会社のオーナーがお茶を淹れ続けてくれるおもてなし」に感動して、 自分も会社にお客様が見えたら、これをやりたいなと思い 簡易茶盤セットを購入しました。

最近、ようやく一つ一つの道具の用途がわかり、使いこなせるようになりましたので、弊社に来られる方で、ご希望の方は「中国茶」を所望してみてください🍵

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