寺院墓地からバリアフリー化された個人墓地へ改葬するメリット3つのポイント
寺院墓地からバリアフリー化された個人墓地へ改葬するメリット3つのポイント
年齢を重ねるにつれ、「階段や坂道のあるお墓へ行くのが大変になった」「車椅子でも安心してお参りできる場所に移したい」というご相談があります。
お墓の改葬は、単なる“お墓の引っ越し”ではありません。
これからも家族が安心してご先祖を供養できる環境を整える大切な終活のひとつです。

① お墓参りの負担を軽くできる
寺院墓地や昔からの墓地の中には、立地によって坂道や階段、段差がある場所もあります。
一方、駐車場から墓前まで段差が少なく、スロープや平坦な通路などを備えたバリアフリー型の墓地であれば、高齢者や車椅子を利用する方もお参りしやすくなります。
「いつまでも自分の足でお参りしたい」という願いを支えてくれる環境は、大きな安心につながります。
② 清掃や維持管理の負担を減らせる
お墓参りでは、お花やお供えだけでなく、草刈りや清掃なども必要になります。
足元が平坦で移動しやすい墓地なら、掃除や日頃のお手入れもしやすくなります。
また、管理サービスのある墓地を選ぶことで、ご家族の負担を軽減できる場合もあります。
ただし、管理内容や費用は墓地ごとに異なるため、契約前の確認が重要です。

③ 今と将来の暮らしに合わせられる
住まいや家族構成が変化する中、お墓だけが遠く不便な場所に残ってしまうことがあります。
改葬を機会に、「自宅から通いやすいか」「10年後も安全にお参りできるか」「子どもや孫が引き継げるか」を考えることが大切です。
今だけでなく、将来の家族まで見据えて墓所を選べることが改葬の大きなメリットです。

総括
寺院墓地からバリアフリー化された個人墓地への改葬には、
①安全でお参りしやすくなる
②清掃・維持管理の負担を軽減できる
③将来の暮らしに合った供養がしやすくなる
というメリットがあります。
ただし、改葬には行政手続きや現在の寺院・墓地との確認、親族との話し合いも必要です。便利さだけで決めず、家族全員が納得できる形を考えましょう。
お墓ディレクターとしての感想・アドバイス
私がお墓のご相談で大切にしているのは、「今、お参りできるか」だけでなく、「10年後、20年後も安心してお参りできるか」という視点です。
特に沖縄では、ご高齢になっても清明祭(シーミー)などで家族がお墓に集まる文化があります。
段差を少なくし、車椅子でも墓前まで行ける環境を整えることは、ご先祖を大切にする心を次の世代へつないでいくことにもつながります。
改葬を急いで決める必要はありません。まずご家族で、現在のお墓の不便な点と、将来どんなお墓参りをしたいのかを話し合ってみてください。
みくに株式会社― 糸数盛夫(お墓ディレクター)

参考文献・参考資料
・e-Gov法令検索「墓地、埋葬等に関する法律」
改葬の定義、市町村長による改葬許可等について参照。
・那覇市「改葬許可申請」
改葬先の決定、改葬許可申請、必要書類等について参照。
・沖縄県「墓地等に関すること」
沖縄県における墓地の定義、墓地等の許可、私有地に個人墓を設置する場合の許可等について参照。
・国土交通省「バリアフリー」
高齢者・障害者等を含む多様な人々の移動円滑化、ユニバーサルデザインの基本的な考え方について参考。
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