実家のお墓を離島から都市部へ改葬するメリット3つのポイント

実家のお墓を離島から都市部へ改葬するメリット3つのポイント

「実家のお墓が遠くて、なかなかお参りできない」「高齢になり、長距離の移動や草刈りが大変になってきた」。

そんな理由から、地方にあるお墓を家族の生活圏に近い都市部へ移す「改葬」を考える方もいます。

大切なのは、お墓を単に近くへ移すことではなく、これからも家族が無理なくご先祖を供養できる環境を整えることです。

① お墓参りに行きやすくなる

都市部や現在の生活圏に近い場所へ改葬する最大のメリットは、お墓参りの負担を軽減できることです。

車で何時間もかかる場所から、公共交通機関や短時間の移動で行ける場所になれば、高齢のご家族や子ども・孫世代も足を運びやすくなります。

「近くなったから、また会いに行こう」と思えることは、供養を次世代につなぐ大切なきっかけになります。



② 管理や維持の負担を軽減できる

遠方のお墓では、草刈りや清掃、台風後の確認などが大きな負担になることがあります。

都市部の霊園や納骨堂の中には、清掃や管理、永代供養などのサービスを用意している施設もあります。

将来の墓守に不安がある場合には、有力な選択肢となります。

ただし、管理内容や費用、供養方法は施設によって異なるため、契約前の確認が重要です。

③ 今の家族に合った供養方法を選びやすい

改葬をきっかけに、従来のお墓だけでなく、納骨堂・永代供養墓・樹木葬などを含め、これからの家族に合った供養方法を考えることができます。

「誰が守るのか」「子どもにどこまで負担を残すのか」を家族で話し合うことも、大切な終活のひとつです。

総括

地方から都市部への改葬には、

①お墓参りへ行きやすくなる
②管理・維持の負担を軽減できる
③将来に合った供養方法を選びやすくなる

というメリットがあります。

しかし、便利さだけで決めるのではなく、ご家族や親族の気持ち、費用、管理方法、将来の供養まで確認して進めることが大切です。

お墓ディレクターとしての感想・アドバイス

お墓の改葬は、ご先祖とのご縁を断つことではありません。むしろ、「これからも無理なく大切に供養していくために、場所や方法を整えること」だと私は考えています。

特に沖縄では、門中墓や家族墓など、親族とのつながりが深いお墓も少なくありません。そのため、一人で決めず、まずご家族・親族と将来について話し合ってください。

「10年後、このお墓を誰が守っているだろう?」と考えることが第一歩です。

ご先祖への感謝を大切にしながら、子どもや孫の世代にも無理なく受け継げる供養の形を選んでいただきたいと思います。

― 糸数盛夫(お墓ディレクター)


参考文献・参考資料

・e-Gov法令検索「墓地、埋葬等に関する法律」
第2条の改葬の定義、第5条の改葬許可等を参照。

・厚生労働省「衛生行政報告例(生活衛生関係)」
墓地・納骨堂等に関する行政統計を参照。

・政府統計の総合窓口 e-Stat「衛生行政報告例―埋葬及び火葬の死体・死胎数並びに改葬数」
全国および都道府県等の改葬数に関する統計資料を参照。

※改葬に必要な書類、費用、墓地の撤去条件、新しい納骨先の管理・永代供養の内容等は、自治体や施設によって異なります。実際に進める際には、現在のお墓がある市町村、墓地管理者、新しい受入先へ事前にご確認ください。

【参考情報確認日:2026年8月7日】

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